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スズメハコベ性質まとめ

ここ数日でかなり冷え込みましたね。冷え込む前日にヒーターを設置したので、一安心です。これから冬にかけては水温のムラなどに気を遣う季節ですね。水温にムラがあると、エビが一箇所に固まったり、水草の育ちが悪くなるので、ヒーターの設置場所はしっかりと吟味しなければいけません。

さて、スズメハコベの水中育成を始めて約半月ですが、大体の性質が分かってきました。
まず、発芽率に関しては非常に高く、水槽内発芽も確認しました。これは、種が水中に沈んでも発芽することを意味します。

こちらは水槽内で枯れた水上葉の葉腋にできた果実です。鉛筆の芯の先とほぼ同じ大きさですね。
中に細かい種がたくさん詰まっています。
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これは別の果実から発芽したものです。種が散らばる前に発芽してるものですから驚きですね。
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スズメハコベ一年生草本ですが、水槽内で発芽したということは
①種子は休眠しなくても発芽する
もしくは
②水温が25度なので、休眠する間もなく発芽した
などといった性質を持つことがが考えられますね。

スズメハコベは史前帰化種と呼ばれる植物で、稲作の伝播とともに東南アジア方面から進入したと考えられている植物ですから、日本に土着して一年草化した、ということも考えられます。したがって、温度を年間を通して25度程度に保って慣らせば、多年草として育成できるのかもしれません。

また、スズメハコベの水上葉を水中に植えると盛んに根を伸ばして水中葉を展開しましたが、植栽後後3週間くらいから水槽内で結実し水上葉の枯れが目立ってきました。そこで、昨日、枯死した部分を取り除き(枯死した部分にあったのが上述の種子&発芽個体)、水中葉の部分のみを植えなおしました。また、ソイル中に盛んに根を伸ばしているので、マルチボトムを1本追肥しました。下は作業直後の写真。
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通常の水草でも枯れた水上葉は取り除いて植えなおしたほうが成長が良いので、その方法をスズメハコベに応用しただけなんですがね。この後、根をしっかり張れば、密生してくるものと思われます。

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ネタはガラッと変わりますが、ブライティKでなぜpHがあがるのか説明したいと思います。
オフ会のときにも少しこの話が出ましたし、結構誤解している方を見ますので。

ブライティKは炭酸カリウムを主成分としています(ADA CONCEPTの記述より)
よく、「カリウムはpHが上がる」という記述を見かけますが、ブライティKの場合は炭酸カリウムの加水分解が原因ですね。
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炭酸カリウムの化学式はK2CO3。重曹を熱分解したときに得られる炭酸ナトリウム(Na2CO3)と性質が非常によく似ております(中学2年の実験で出てくるかと思います)。
K2CO3に水を加えると、2分子のカリウムイオンと1分子の炭酸イオンに分かれます。
さらに炭酸イオンと水が反応して、炭酸水素イオンと水酸化物イオンが出来ます。
この水酸化物イオンがpH上昇の原因なんですね。

追記)
あ、間違い発見。
写真中の1段目の反応式がK2CO3+H2Oとなってますが、H2Oを反応式中に書く必要はありませ。水に溶かすとカリウムイオンと炭酸イオンに分かれますが、この反応は単に水の中で起こるのであって、水は直接反応に関与しません。勢い余ってH2Oと書いちゃいました。


ブライティKの場合は結構な濃度の炭酸カリウムが含まれてますので、添加すればそれだけpHが上がるんですよね。ただ、カリウム自体はpH上昇の原因にはなりませんので、pHを上げたくないのであれば炭酸カリウムを成分としないカリウム肥料を使用すればよろしいかと思います。



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by itaduranikki | 2010-10-29 23:18
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水草水槽管理、フィールド探索など、「水草」をとことん追求したブログです。


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